こんにちは、KOHです。
今回は、ASIOドライバーが付属していないUSB-DACでもASIO出力が可能になるソフト「ASIO 4 ALL」のインストールと初期設定方法についてご紹介します。
この「ASIO 4 ALL」を使えば、DirectSound(デフォルトのオーディオデバイス)と比べて高音質化が期待できます!
それでは早速やっていきましょう。
ASIO 4 ALLについて
■ASIOドライバーが付属していないUSB-DACでも、ASIO出力が可能となる。
・音楽再生ソフトがASIO出力に対応していることが条件です。
・対応ソフトは、foobar2000 / MusicBee / AIMP /JRiver Media Center など
■カーネルミキサーをバイパスできる。
・カーネルミキサーはPC上の様々なアプリケーション間の音楽をミックスして
出力する機能がある。
・ミックスの際に、入力されたデータを改変(リサンプリング)して出力するため
音質が変化する。
・ASIOはカーネルミキサーをバイパスできるため、入力されたデータと出力された
データが一致(バイナリ一致・ビットパーフェクト)し、音質の改善が期待できる。
■レイテンシー、ジッターが抑えられる。
・入力に対する出力のレイテンシー(遅延)が抑えられる。
・レイテンシーが抑えられると、停止・再生ボタンなどの反応速度が向上する。
・また、ジッター(遅延による揺らぎ)ノイズが抑えられ、音質が向上する。
インストール手順(v2.13)
1.ASIO 4 ALL のサイトに行きます。
2.「ASIO4ALL 2.13 – English」をクリックし、ダウンロードします。
※うまくダウンロードできない場合は、窓の杜 のサイトへ行き、ダウンロードしましょう。
3.ダウンロードした「ASIO4ALL_2_13_English.exe」をダブルクリックし、
起動します。
4.セットアップ画面が起動したら、「Next」をクリックします。
5.「I accept ~」にチェックを入れ、「Next」をクリックします。
6.「Off-Line Settings」にチェックを入れ、「Next」をクリックします。
※ReWuschelについて
ReWire audioというソフトウェア間でオーディオのやり取りを、リアルタイムで行う
ためのオプションです。ReWireを聴いたことがない、もしくは使用していなければ
チェックは入れなくて大丈夫です。
7.インストール先を選択し、「Install」をクリックします。
8.インストールが完了したら、「Finish」をクリックします。
これでインストール手順が終了です。
初期設定手順(foobar2000使用)
1.スタートメニューから、「ASIO4ALL v2」→「ASIO4ALL v2 Off-Line Settings」を
選択します。
2.設定画面が開くので、WDM Device Listから使用するサウンドデバイスを選択し、
右上の閉じるボタンをクリックします
3.foobar2000のショートカットをダブルクリックし、起動します。
4.「Library」→「Configure」の順にクリックします。
5.左のメニューから「Playback」→「Output」の順にクリックし、
出力デバイスを「ASIO:ASIO4ALL v2」を選択します。
選択したら、「適用」→「OK」の順にクリックします。
9.設定画面が開くので、ASIO Buffer Sizeを一番左(64 Samples)まで
スライドさせます。
※ASIO Buffer Sizeについて
小さくするほど、レイテンシーも小さくできます。
この「ASIO Buffer Size」がレイテンシーに直接影響するので、再生に問題が出ない
程度まで小さくすると効果があります。
私の環境では、小さくするほど音の輪郭が際立っていく印象を感じました。
10.foobar2000の停止ボタンを押し、また再生します。
11.右下のタスクバーに「ASIO Buffer Size」が表示されます。
12.音が途切れたり、正常に再生されない場合は、再度設定画面を開き
「ASIO Buffer Size」を1目盛り分、右にスライドさせます。
13.正常に再生されるまで、10~12を繰り返します。
私の環境では、「ASIO Buffer Size」が「192 Samples」のときに
音が飛ぶことなく正常に再生されるようになりました。
14.正常に再生されるようになったら、設定画面右下の「スパナマーク」を
クリックします。
15.「Latency Compensation」と「Options」をそれぞれ設定します。
ここはデフォルトのままにしております。(特に変化が感じられなかったため)
これで初期設定は完了です。
※Latency Compensation(レイテンシー補正)について
これは「ASIO Buffer Size」の調整後に再生と録音のレイテンシーを微調整するための
機能のようです(マニュアルより)。聴感上、変化が感じられなかったのでデフォルトの
ままにしています。
※Optionsについて ここはチェックを入れたり外したりして、聴き比べてみてください。 ■Hardware Buffer(Does not always work) これは「WavePCI」というドライバーのみで機能するそうなので(マニュアルより)、 通常はOFFのままで良いと思います。 ■Kernel Buffers 増加させると再生時間までの時間が増え、レイテンシーも増加します。 非力なPCではない限り、「2」のままが良いそうです(マニュアルより)。 ■Always Resample 44.1kHz<->48kHz 44.1kHzのサンプリングを48kHzで出力します。 ■Force WDM Driver To 16 Bit 強制的に量子化ビットを16bitで出力します。
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